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腸内細菌について

私たちは食物を食べ、栄養素を取り込んで生きています。
口から栄養分を取る事無しに、健康に生きることはできません。
食物を消化する力が人の体そのものに備わっているのではなく、腸の中の腸内細菌達が消化したり、ビタミンやアミノ酸を合成してくれて元気に生活できるのです。
病原体の排除、消化、ビタミン合成、幸せ物質を脳に送る、免疫系に関わるなど、腸内細菌は人が生きる上で非常に重要な役割を担っています。
例えばビタミンの場合、食べ物から直接吸収するより、腸でのビタミンの合成の方が重要だとも言われています。ビタミンを合成してくれる腸内細菌が減っているからビタミン不足、という事もあり得るのです。
人や動物が健康に生きる為に、腸内細菌は色々な働きをしています。
成人の大腸内の腸内細菌は1000種類600〜1000兆個と言われその重さは1〜2 kgにもなります。ある特定の菌だけで有用な働きをするのではなく、菌群で働く為、大切なのはそのバランスだと言われるようになってきました。
もちろん理想のバランスは善玉菌優勢、悪玉菌少々、日和見菌適宜です。あまり知られていませんが、実は日和見菌は腸内細菌の7割程を占めており、日和見菌を味方に付けることが健康へのカギになると言われています。

減っている腸内細菌

現代の日本の生活では、外食や小売店で販売されている食品の多くに防腐剤や合成の油脂などが使用され、ストレスも多く、気をつけていても腸内細菌の減少は避けきれません。

食事内容や生活習慣の変化により、戦前に比べると日本人の腸内細菌は1/3まで激減していると言われています。
腸内細菌は病原体の排除、消化、ビタミン合成、幸せ物質を脳に送る、免疫系に関わるなどに関わっていますので、腸内細菌が不足したり働けなくなると様々な不調に繋がります。
最近、健康維持のために腸の大切さが様々なメディアで取り上げられるようになりましたが、これからは、腸内細菌を増やす、少なくとも減らさないようなライフスタイルの意識付けが健康長寿のカギになります。

サプリメントや生活改善で一時的に腸内細菌が増えたとしても、日々腸内細菌は入れ替わっているので、良い状態を維持していく事が大切です。

腸内細菌と幸せ物質セロトニン、ドーパミン

年々深刻化しているうつ病。日本ではその患者が増え続け、毎年3万人以上の人が自ら命を絶っています。
うつの原因の一つはセロトニン不足だという事がわかっています。
幸福度を左右する脳内伝達物質、セロトニン、ドーパミンは幸せ物質と呼ばれて注目されていますが、実は腸内細菌と深い関わりがあります。
心の安定をもたらすセロトニンやドーパミンはトリプトファンやフェニルアラニンという必須アミノ酸から合成されますが、腸内細菌によって作られるビタミンがなければ合成できません。
そしてなんと90%以上が腸内で合成され、脳に送られています。
また合成されたセロトニンやドーパミンの前駆体を脳に送るのも腸内細菌の働きです。
セロトニンが合成されると、副産物としてメラトニンも合成され、熟睡につながり、うつの減少にもつながります。
減っていると言われる腸内細菌を増やして腸内環境を改善し、幸せ物質を増やしましょう。

食物繊維と腸内細菌

食物繊維の摂取量が多い国は自殺率が低い事が分かって来ました。
悲しい事に、日本は先進国の中で一番自殺の多い国です。
では、食物繊維と腸内細菌にどんな関わりがあるのでしょう。

1950年頃に比べると日本人の食物繊維の摂取量は半分以下になっていて、それに比例するように、排便量も減っています。
この事は、便の約半分は腸内細菌の死骸と生きている腸内細菌と言われていますので、腸内細菌も減っている事を証明しています。

・食物繊維の摂取量が減る→・腸内細菌が減る→・自殺者が増える
このように考えられます。

便は健康のバロメーターと言いますが、世界で一番排便量が多いメキシコは自殺率が低く、皮膚や呼吸器系のトラブルも少ない国です。
経済や物質の豊かさでは計れない幸せは腸内環境が握っているのかもしれません。

食物繊維は腸内細菌の餌になると言われています。腸内細菌を増やし、腸内環境を良好に保つためには、水溶性食物繊維を摂る事が大切です。

酵素と腸内細菌

酵素は人間にとってDNAと並ぶ程大切な物であると言われています。
酵素が無くなると人間は死に至ると言われていますが、老化や病気の原因は活性酸素にあり、その活性酸素を撃退するのが酵素です。
私達が普段生活している環境では、化学物質や保存料、電磁波、ストレス、あらゆるもので活性酸素は発生します。
現代人は昔の人に比べ、活性酸素の発生が多い分、余計な酵素を使うようになっていると言われています。
まだ解明されていない事も多い酵素ですが、大きく分けて消化酵素と代謝酵素があり、その数は約5000種類程あると言われています。そのうちの3000種類程を作って血液によって全身へ分配しているのが腸だと言われています。

酵素には諸説有り、はっきりと分かっていませんが、腸内環境を整える事が酵素を作られやすくする要素であることは間違いが無い様です。

エクオールと腸内細菌

腸内環境を整えると健康維持や美肌効果があると言われているのには理由がありました。

このところ話題になっているエクオールですが、主な働きはエストロゲンに似た作用、抗酸化作用などで、更年期症状をやわらげたり、骨粗鬆症の予防や、シミ、シワ等お肌への働きもあるようです。
大豆イソフラボンの一種のダイゼインは腸内細菌によってエクオールに変化しますが、腸内細菌叢は個人ごとに異なるため、エクオール産生菌を保有する人は日本人の30-50%と言われています。

エクオール産生菌を持っていても持っていなくても、菌が棲みつける環境、菌が働ける環境が一番大事です。まずは土台の腸内環境作りが大切です。
大豆製品を日常的に摂っている人の方が日常的に摂らない人よりエクオール産生菌を持っている確率が高いとの調査結果もあります。腸内環境を整え、大豆製品を生活に取り込み、エクオールを産生できる環境作りをしましょう。